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長らくお待たせしました。あ、待ってないすか。
ここからは時系列を一旦お休み、感じたことを書いてこうと思います。

遠野
「遠野物語」に代表される、古い町並みと美しい山並みに囲まれた、ステキな町です。
ここ遠野市自体は、地震の被害は少なかったようです。岩手でも内陸に位置する遠野市は、あくまでボラセンの拠点があるだけで、実際はそこから大槌や大船渡、釜石などへ作業に出かけていきます。

遠野のボラセンは、遠野市水道局内のプレハブにありました。
ボランティアの年齢層は下は10代から60代くらいまでと、意外と幅広くいました。平均を図るのはかなり難しいですが、私で真ん中ちょい上くらいでしょうか。神戸のときは8割20代でしたから、ずいぶん変わったという印象です。
形態も、短期・長期・専従・各自治体が主体のボランティア(私のいたときには、神奈川県と静岡県から来ていました)など、これまたさまざま。
ボランテイアは基本的にそのプレハブで寝泊りしますが、個人的に近くの民宿などを借りて通われる方もいました。
大部屋は女子の部屋で7×8の56畳の大部屋。一人1畳分のスペースを割り当てられます。それぞれ寝袋持参でそこに雑魚寝です。49人分の寝場所と、残り7畳は通路となり、ボランティアが49人以上になったら通路が寝場所となります。更にそれ以上になったら詰めあって使うようですが、私がいる間は、おかげさまで49人以上にはなりませんでした。それでも、長期のボランティアの方に聞くと、なぜか今すごくボランティア多いとの事でした。

プレハブには、コンセント、シャワー、トイレ、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機などがあり、基本的には自由に(ものによっては100円とか払って)使えました。
でも、受けられる恩恵はそこまで。
ボランティアは自己完結。それは大前提として説明を受けました。食事も洗濯も自分でやります。具合が悪くなっても自分の責任です。4月くらいにはインフルエンザが蔓延して、3日間プレハブ締め出し食らって消毒したそうです。行き場を失ったボランティア続出で、大変だったとの事でした。管理しているほうはもっと大変だったことでしょう。体調管理も自己責任で。口酸っぱく言われました。

ボランティアの内容ですが、毎日あるのは瓦礫撤去。今はだんだん仕分け作業に移行しているようです。それから、お茶会、足湯などの、仮設でのケア活動のほか、花壇や街の整備、ワークショップや、その他不定期のイベントのお手伝いなどが入り、それを前日までに自分で決めます。
大きなボードには翌日以降の仕事が紙に書かれてたくさん貼ってあり、そこに自分の名前を書き込んで、定員になったら締め切るというシンプルな方法。だからたとえ2日とかの短期でも充分お手伝いができるという訳です。ハローワークみたい。

とにかくとてもシステマティックで、私のようなおばちゃんにもよくわかる仕組みが出来上がっていました。神戸の混乱時期のボランティアからはずいぶん進化しています。まあ17年経ってますからね。
私はあらかじめネットでエントリーしていたおかげで、全く問題なく活動体制に入ることができました。火曜日から5日間、ここでお世話になることになります。



【文化財レスキュー】

ちょうど雨にあたってしまい、ボランティアセンターで扱う、瓦礫撤去の仕事は軒並み中止です。
私は、遠野市役所での室内作業、「文化財レスキュー」に参加することにしました。

文化財レスキューとは、文字通り、文化財をきれいにするという、数少ない遠野市内での仕事です。
図書館の本などの作業もあるのですが、私が携わったのは、明治から保存されている、貴重な遠野の各役所の資料をきれいにするという作業。どこかの大学(スミマセン…忘れました)の指南を得たそうで、簡易かつ新しいクリーニング方法なのだそうです。かびてしまった資料をきれいにすることはできないそうですが、ほこりや汚れはかなりきれいになり、しかも今後長期間保存するのにも有効だということでした。
まず、資料を一枚ずつ不織布に挟み、消毒液を霧吹きでかけます。その後、網戸の網みたいのに更にはさんで、水の入ったバットで2回ゆすぎます。最後にタオルで水気を取り、網をはずして、巨大扇風機の前で3日程度乾かします。すでに3台ある扇風機はフル稼働で、作業を終えた資料を乾かしているところでした。

作業は、二人のイケメンおにいさんたちの指示で行いました。
二人とも、もともとの遠野市役所の職員ではないようでした。
単純作業で、いっしょに行ったボランティアの年齢層も割りと高めだったので、説明などをあらかた聞いた後は、ノンキに世間話などおしゃべりしながら順調に作業は進みました。若いイケメンさんは、イケメンなのに超遠野弁で、なんか不思議な気持ちになりました。東北の言葉は柔らかくて、聞いてるだけでとても優しい気持ちになります。
そのうちに、少しずつプライベートなことを話し始めました。
「テレビには映せないほどひどい現場がたくさんあった」
年かさのイケメンお兄さん(40代後半くらい)は、大船渡から遠野に避難していると言って、話し始めました。
グロテスクな話。
人が死んでいった話。
とてもここでは言えませんが、私もほかのボランティアさんも、黙って聞いていました。
…遠野のボラセンでの注意事項の中で、太字で書かれたものがありました。

「必要以上に地元の人に同調したり、根掘り葉掘り聞かない」

震災から1年以上経ち、すでに被災者は被災者ではなくなりつつあります。複雑な胸中を刺激する権利など、よそ者にはないという強い指示です。現場にいたボランティアはもちろん、私も、充分理解していましたから、話を拝聴するだけです。
今はお父様と2人暮らしだというその人も、お酒飲む話になると、「うちの母ちゃんもお酒よく飲んだんだよ」
母ちゃんは、たぶん奥さんです。私には、その話の先を訊ねることはできません。
「そうなんだ~」私にできる、精一杯の相づちでした。

でもまあ、そうは言ってもそこはイケメン。男前との作業は、なんしか有意義で大変楽しかったです(しつこい?)5日のうち、2日も参加してしまいました。眼福。
遠野弁を教わりました。
お酒を飲んで、ほろ酔いになると「ぱやっとする」。
更に酔うと「ぱやぱやしてきた」。
泥酔すると「もうばやばや」とにごるそうです。
なんともかわいい(*^-^*)

深くコミットしないことを条件に、人と関わると言うのは、私にとってはかなり難しいことでした。
この後、更にその壁にぶち当たることとなります。

(続く)
(ト)

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青空トランプ

Author:青空トランプ
青空トランプ:夫婦ユニット。サブメンバーに、長女コロ(中1)と長男ぐわー(小5)がいます。
そんな青空トランプを、20の質問で紹介します。

【青空☆太郎】

出身地:宇宙
職業:世界を股に挟むえせサラリーマン
趣味:最近は主に東欧の大衆音楽、例えばロマ(ジプシー)系やクレズマーの辺り
特技:誰に対してもあつかましく振舞う
好きな食べ物:カレーかラーメンか迷ってるフリをしつつ本当に好きなのは握り寿司
好きな映画:ここ最近なら間違いなく『先祖になる』だね
尊敬する人:タモリ(『ブラタモリ』復活希望)
抱きたい人:宮崎あおいちゃん(せっかく離婚したんだから俺んとこに嫁に来なさい)
神:JB、ジミヘン、コルトレーン(このチョイスに迷い無し)
永住したい場所:東北か東欧か東南アジア
1ヶ月休みがあったら:東北でボランティア&観光(まだまだ行き足りない)
3億円当たったら:1億は寄付して、残ったカネで防音設備の整ったスタジオ付きの家を建てて楽器を買いまくるね
明日死ぬとしたら:慌てて般若心経を覚える
今一番興味があるのは:クレズマーとチンドンの関係性
子供以外の宝とは:あごひげともみあげ
自分を動物に例えたら:インドサイ
相方のいいところ:他人にでも感情移入できるところ
相方の悪いところ:他人にでも感情移入しがちなところ
相方を料理に例えたら:火鍋と砂鍋が半々のやつ(仕切りは陰陽風)
世界に向けてメッセージを!:打倒風評被害!


【花札(仮)すずき】

出身地:長野県長野市
職業:主婦業を全力で。
趣味:下ネタ。
特技:落ち込むこと。
好きな食べ物:友人の旦那が作るダシ巻き卵。こないだ久々にありついた♡甘さと出汁とフワフワ具合。ケーキかよ!?安定の旨さ。嫁への愛を感じたわー。
好きな映画:『クンドゥン』『JSA』
尊敬する人:もちろんダライラマ14世。すごいオジサマですよ、この人は。
抱かれたい人:吉野寿様。せめてデートできるなら、一緒にダイアログ・イン・ザ・ダークとか行って、吊り橋効果狙いたい。
神:小林賢太郎。神と書いてけんたろうと読む。
永住したい場所:シェムリアップ、ウブドゥ、チェンマイ
1ヶ月休みがあったら:タイのビーチでぐだぐだしたい。
3億円当たったら:半分寄附、半分貯金して老後に旅しまくる。
明日死ぬとしたら:家族と美味しいもの食べて過ごします(;_:)なんか泣けてきた…
今一番興味があるのは:TED。おっさんテディベアじゃなくて、プレゼンの方のね。
子供以外の宝とは:ラーメンズDVD&文庫本コレクション。
ラーメンズ好きな女はうざい?けっ知らねー。
自分を動物に例えたら:スナフキン亜種。おさびしやま~に~♪
相方のいいところ:博識。理論的。私の支離滅裂な話をよく聞いてくれるという意味で、ガマン強いところ。
相方の悪いところ:ブログ、この半年で1個くらいしかあげてませんよ。どうしました?
相方を料理に例えたら:満漢全席。うんちく多そうだ。
世界に向けてメッセージを!:最良の母親とは、まあまあの母親である。〜児童精神科医 ドナルド・ウィニコット〜

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