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横浜の事件で、死刑判決が出たそうです。
裁判長は「控訴してください」という異例のコメントを
最後に発したそうです。

私たちは何度となくこのブログで伝えてきましたが、
死刑制度には反対です。
相方・青空君にはまた別の理由が存在しますが、
私の理由は、
死刑が決して抑止力になっていないということに尽きます。
本当の罰とはどういうことなのか、
命を絶やすことが罪を償う事になるのか、
それを思うと、死刑など罰にならん!
むしろご褒美じゃ!
殺してやるな!
無様に生きながらえて償え!
というのが、私の考える、極刑です。

ついでに言うと、私は裁判員制度も反対です。
(青空君は大変興味があるそうなので、
これに関しては袂を別っています)
しかしだからと言って、
上記のその判決に異を唱えたいという話ではありません。
裁判員の皆さんが、時間と気力と体力を割いて、
心を尽くして下した判断には、
可も不可もない。
判決は私にとって、ただの結果に過ぎません。

さて。
ここで一つ、概念に関する質問です。
果たして「罰」とは何なのか。
ちょっと茫漠としてい過ぎてわかりにくいでしょうか。
ではもう一歩踏み込んで考えてみましょう。
罪は、被害者の為のものであるべきか、加害者の為のものであるべきか。
これは大変難しい問題です。

もし、被害者のものであったとしたら。
罰は、天のくだした罰、
まあそれはムリですから、
それに限りなく近い罰であるべきでしょう。
罰は制裁であり、復讐である。
天に代わって悪を征伐する、
それが罰ということになります。
かけがえのない大切な人を殺された家族は、
いつだって犯人は殺したいほど憎いでしょう。
私にも大切な家族がいますから、
その気持ちを汲むことに、そう困難は覚えません。
被害者に代わって、加害者への復讐の代替である罪を
合法的に決定するのです。
そう、合法的に。この場合ここがキモです。
被害者の関係者が、加害者に手をかけたらこれは明らかに違法ですから、
その代りの手段。
罰が被害者のものであるとすれば、
それは極めて人間的な動機に基づいています。
それらは感情によって左右されるべきではないが、
本質が感情論であれば
そこには割り切れない矛盾がどうしても生じるでしょう。
何より、復讐、それははむなしい。
大切な人を殺した憎い犯人が死んだからと言って何になるでしょう。
報復の連鎖。
悲しいことにそれは今現実に
世界のどこかで起こっていることでもあるのです。

一方、これが加害者のものであったとしたら。
それらすべてが、加害者の為であるべきだとしたら。
反省のない人ほど、残虐な人ほど、
その人間性を取り戻すために、多くの時間を要します。
死刑などと言って、その時間を与えなければ、
加害者は、つらい反省も、耐えがたい良心の呵責も
感じることなく、その苦しい現実から逃げだすことができます。
(余談ながら、私の死刑制度への異議は、
とどのつまり、その後者に起因します。
かつて私は死刑制度を支持していました。
その頃は、完全に被害者サイドからの視点で考えていました)
死にたくない?
死ぬのは怖い?
死ぬ瞬間は痛そうだ?
確かにそうです。
しかし、死んだあとには(現実的には)何の感情もありません。
それはほんの一瞬の出来事です。
その一瞬の出来事と、
それから数十年、
いつ果てるかもわからない自責と後悔の日々を比べたら、
どちらが本当に罰であるか、
一目瞭然です。
少なくとも、私にとっては。

公開された死刑台を、私はTVで見ました。
そこは、あり得ないほど無機質な空間であり、
その処刑を受ける側にも施す側にも
あらゆる感情をいだかせない為かのように
配慮がなされているのだ、と感じました。
まるで「死」そのものが、作業工程の一つであるかのような配慮。
この場合、死の儀式は、
極力、痛みと恐怖を取り除かれた、首つりという方法で行われます。
直接手をかける職務に就いた人が、
刑務所で、収監人を起こす作業と
ほぼ同様に遂行できるように工夫されているようです。
もちろん、殺人ではないですから
そうでなければならないのかもしれません。
処罰を受ける人が、
暴れたり、叫んだり、血を流したり、苦しんだりしてはいけないのです。
けれどもやっていることは、ただの殺人。
目の前で、自分が行った行動に対して、
一人の人間の命のともしびが消えるという、
これは殺人です。

さて、話を戻して、
罰。
その意味はこのように、それぞれの立場で全く異なります。
これは、非常に、非常に大切なことです。
しかも、ここまで書き続けていながらもなお、
本当は私も、どちらとも判りかねているのです。

かつては法の番人、裁判官が、
過去の判例や法の解釈をもとに
極めて公正に解釈し、判断することで成り立っていた裁判ですが、
この裁判員裁判では、
裁判員の多くであろう、専門的に法を学んだ事のない一般市民が、
その知識の欠損の多くの部分を感情で埋め合わせ、
判断せざるを得ない。
裁判員を咎める権利は私にはありませんが、
私自身はそんな重大な結論を下す勇気がない。
私は、誰かの未来を左右するような、
なにより未来永劫、自分自身の心を支配されるであろう、
そのような重大な現場に立ち会いたくは断じてありません。
でも、是非それを訴える機会がほしいので、
裁判員に選ばれねえかなあと
本気で思っています。

一番最初の、耳かき店店員殺人の判例は、
一旦死刑判決が出たものの、
最終的には無期懲役という判決となりました。
この一件は、私にとって
未来を希望させるものでした。
つまり、今までであれば死刑判決でもおかしくなかった判例が、
裁判員の方々の良心、
もっと言えば、「一人の人間の死の責任を負いたくない」という
極個人的、人間的な感情のもとに
その死刑という刑罰そのものを避けたのではないか、
そして後に続く裁判でも
そんな感情が働いて、
結果的に死刑判決そのものが減っていくのではないかという
期待でした。
しかし、今回の裁判に続き、
また今日、3例目となる、裁判員裁判による死刑判決のニュース
飛び込んできました。
減っていく可能性もあれば、
一度そのタガが外れると、
どんどん感情がマヒして、
死刑に対する戸惑いが薄まっていく可能性もある。
私の期待は、今また、さまよい始めています。

裁判員になるかもしれない、あなた。
事件そのもの以前に、
裁判というシステムの中の
罪と罰、というものの本質をきちんと考えた上で
どうか、裁判に臨んでください。
選ばれし者の判断は、責任の名のもとに、非常に重大です。
それは繊細で、冷静であるべきです。
あなたに迷いがあるのならば、それを引き受けないでください。
さらにあなたが興味本位であるならば、辞退すべきです。
あなたが本気で取り組みたいというなら、
一生負うであろうその枷の一端に、
覚悟をして臨むべきです。
厳しいですが、
裁判員という存在そのものが、それだけ厳しいものであるということを
認識するべきです。

そしてどうか、あなたの命を賭けて、判断してください。
あなたの幸運を祈ります。
(ト)

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青空トランプ

Author:青空トランプ
青空トランプ:夫婦ユニット。サブメンバーに、長女コロ(中1)と長男ぐわー(小5)がいます。
そんな青空トランプを、20の質問で紹介します。

【青空☆太郎】

出身地:宇宙
職業:世界を股に挟むえせサラリーマン
趣味:最近は主に東欧の大衆音楽、例えばロマ(ジプシー)系やクレズマーの辺り
特技:誰に対してもあつかましく振舞う
好きな食べ物:カレーかラーメンか迷ってるフリをしつつ本当に好きなのは握り寿司
好きな映画:ここ最近なら間違いなく『先祖になる』だね
尊敬する人:タモリ(『ブラタモリ』復活希望)
抱きたい人:宮崎あおいちゃん(せっかく離婚したんだから俺んとこに嫁に来なさい)
神:JB、ジミヘン、コルトレーン(このチョイスに迷い無し)
永住したい場所:東北か東欧か東南アジア
1ヶ月休みがあったら:東北でボランティア&観光(まだまだ行き足りない)
3億円当たったら:1億は寄付して、残ったカネで防音設備の整ったスタジオ付きの家を建てて楽器を買いまくるね
明日死ぬとしたら:慌てて般若心経を覚える
今一番興味があるのは:クレズマーとチンドンの関係性
子供以外の宝とは:あごひげともみあげ
自分を動物に例えたら:インドサイ
相方のいいところ:他人にでも感情移入できるところ
相方の悪いところ:他人にでも感情移入しがちなところ
相方を料理に例えたら:火鍋と砂鍋が半々のやつ(仕切りは陰陽風)
世界に向けてメッセージを!:打倒風評被害!


【花札(仮)すずき】

出身地:長野県長野市
職業:主婦業を全力で。
趣味:下ネタ。
特技:落ち込むこと。
好きな食べ物:友人の旦那が作るダシ巻き卵。こないだ久々にありついた♡甘さと出汁とフワフワ具合。ケーキかよ!?安定の旨さ。嫁への愛を感じたわー。
好きな映画:『クンドゥン』『JSA』
尊敬する人:もちろんダライラマ14世。すごいオジサマですよ、この人は。
抱かれたい人:吉野寿様。せめてデートできるなら、一緒にダイアログ・イン・ザ・ダークとか行って、吊り橋効果狙いたい。
神:小林賢太郎。神と書いてけんたろうと読む。
永住したい場所:シェムリアップ、ウブドゥ、チェンマイ
1ヶ月休みがあったら:タイのビーチでぐだぐだしたい。
3億円当たったら:半分寄附、半分貯金して老後に旅しまくる。
明日死ぬとしたら:家族と美味しいもの食べて過ごします(;_:)なんか泣けてきた…
今一番興味があるのは:TED。おっさんテディベアじゃなくて、プレゼンの方のね。
子供以外の宝とは:ラーメンズDVD&文庫本コレクション。
ラーメンズ好きな女はうざい?けっ知らねー。
自分を動物に例えたら:スナフキン亜種。おさびしやま~に~♪
相方のいいところ:博識。理論的。私の支離滅裂な話をよく聞いてくれるという意味で、ガマン強いところ。
相方の悪いところ:ブログ、この半年で1個くらいしかあげてませんよ。どうしました?
相方を料理に例えたら:満漢全席。うんちく多そうだ。
世界に向けてメッセージを!:最良の母親とは、まあまあの母親である。〜児童精神科医 ドナルド・ウィニコット〜

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