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先日の嫁の記事にもあった通り、我が家は昨年の夏を以て、それまで所属していたとある阿波踊りの連を退連しました。

まあね、歴史はそこそこ(30年くらい)ある連ではあるんだけど、雰囲気としてはそんなにゴリゴリでもない、結構和気あいあいとした連でしたよ。退連したのは基本的には我が家の側の事情です。

でも、まだ血気盛んな20代の男踊りの連員がミーティングの席上でこんな発言をしたことがあって、今でもオイラの心に印象深く残ってるのよ。いわく、

“阿波踊りは日本の伝統文化だから、大切に守り伝えたい。”

オイラはね、基本ひねくれてるんですわ。んだからその時も、口にこそ出さなかったけれど、腹の底ではこう思いながらせせら笑っていたわけです。

日本の伝統文化は大袈裟だろ、徳島の伝統文化だろ、って。

皆さんね、日本の伝統文化って言われて、何を思い浮かべますか?

単に国境線で区切った日本という境界内で定着した文化ということで言えば、北は北海道、アイヌのウポポのミニマルで幻想的な響きから、南は奄美・沖縄、土葬をした先祖の骨を掘り起こして行う洗骨の儀式まで、正に多種多様。勿論、阿波踊りもそのひとつだね。

ここで突っ込みたいことがまずひとつ。
これらの“日本の伝統文化”に、日本国内という地理的な条件以外に、何か共通点ってのはあるんだろうか?

勿論この共通点は、内部的に共通項であると共に外部に対して排他性が保てないといけません。要はね、仮にその共通点を満たすような文化が例えばシベリアとか朝鮮半島とか東南アジアとかにあったら、その共通点は厳密には日本文化固有のものとは言えなくなりまっせ、ってこと。まぁここで頭の悪いヤツは日本がルーツで外に伝わったとか日本で独自の進化を遂げたとか、無理矢理こじ付けちゃうんだろうけど、そんな言い分にはそれだけでは説得力はない。独自の進化を遂げたんならどこが日本独自の進化なのか説明しろっつーの。

更にもうひとつの突っ込み。
確固たる“日本の伝統文化”なるものが存在するんではなくて、本当は土地土地の固有の伝統文化が無数に集まってボンヤリと“日本の伝統文化”を形成しているのではないのか?

冒頭の男踊りの彼の話に戻すなら、東京人のお前が阿波踊りをやることを否定するつもりはないけど、それを以て“日本の伝統文化を守る”って考えるのは、かなりの度合いで単なるお前の幻想なんじゃないの、東京人にとってみれば阿波踊りなんてのはサンバと同じくらいタダの“借り物”なんじゃないの、ってことよ。

そんなことを思いつつ振り返ってみれば、固有の伝統文化って切り口に限らず、日本国内で初めての土地を何かの折に訪れた際に、結構驚かされることがあったことに気付きます。

例1:出張で訪れたとある東北の地方都市で、JRの駅近くであるにも関わらず走るクルマの多さに対して歩く人が皆無であることに背筋が寒くなる。

例2:同じく仕事で飛んだ北海道東。訪問先の酪農で有名な町から空港へ戻る道すがら、自衛隊の車両で国道が渋滞になるさまに、その車両台数共々圧倒される。

例3:家族旅行で訪れた沖縄本島。レンタカーを走らせている最中、ちょっと観光コースから外れた途端に大量の道路工事に遭遇、公共事業に頼らざるを得ない島の厳しい経済状況を痛感する。

例4:同じく沖縄、八重山のとある離島をひとり訪れた時。宿で借りたスクーターで島内を回り、島内に存在する店舗の名称が“○○商店”か“スナック△△”しかないことに気付いて唖然とする。

日本の伝統文化を守りたいとか、日本を愛しているとか、言うのは簡単だと思うよ。んで、オイラはそれを頭ごなしに否定するつもりなんかない。でもね、軽々しくそう言う人達って、本当に日本の隅々にまで気を配って、そこに住む人達に対してシンパシーやリスペクトを感じた上でそれを言ってるんだろうか、なんて正直思っちゃう。

オイラの言ってることが今いち分からんって人は、奥田英朗の『無理』って小説を読んでみるといいよ。結末は結構尻すぼみだけど、地方都市の閉塞感が見事に描かれ、なかなか息苦しい感じ。この小説を読んで遠い空の下の出来事に思えた人なら、オイラの言ってることは何となく分からなくはないでしょ?

一方でこの小説読んでモロに自分の置かれてる現実みたいだって感じる人がいるとしたら、そのリアルさを感じることのできない人間(オイラのことね)が東京のど真ん中でのうのうと暮らしているという事実を以て、逆説的にオイラの言い分も証明されると思う。

日本ってひとつの国の中にも、ビックリするくらいの彼我の差があるんだよ。
日本日本って、安易に括るんじゃねえよ。

(青)

P.S.,
阿波踊りを止めたお蔭と言おうか、今年は地域で毎年夏に出る御輿を担ぐのに参加してみた。そこで強く感じたのは、何と言っても地域のありようという観点の重要性。そこには国家という概念の入り込む余地はかなり希薄だったね。何せ、道一本挟んで向こう側は別の神社のテリトリーとか、そんなレベルで動いてるんだもん。凄まじいローカリズム。




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青空トランプ

Author:青空トランプ
青空トランプ:夫婦ユニット。サブメンバーに、長女コロ(中1)と長男ぐわー(小5)がいます。
そんな青空トランプを、20の質問で紹介します。

【青空☆太郎】

出身地:宇宙
職業:世界を股に挟むえせサラリーマン
趣味:最近は主に東欧の大衆音楽、例えばロマ(ジプシー)系やクレズマーの辺り
特技:誰に対してもあつかましく振舞う
好きな食べ物:カレーかラーメンか迷ってるフリをしつつ本当に好きなのは握り寿司
好きな映画:ここ最近なら間違いなく『先祖になる』だね
尊敬する人:タモリ(『ブラタモリ』復活希望)
抱きたい人:宮崎あおいちゃん(せっかく離婚したんだから俺んとこに嫁に来なさい)
神:JB、ジミヘン、コルトレーン(このチョイスに迷い無し)
永住したい場所:東北か東欧か東南アジア
1ヶ月休みがあったら:東北でボランティア&観光(まだまだ行き足りない)
3億円当たったら:1億は寄付して、残ったカネで防音設備の整ったスタジオ付きの家を建てて楽器を買いまくるね
明日死ぬとしたら:慌てて般若心経を覚える
今一番興味があるのは:クレズマーとチンドンの関係性
子供以外の宝とは:あごひげともみあげ
自分を動物に例えたら:インドサイ
相方のいいところ:他人にでも感情移入できるところ
相方の悪いところ:他人にでも感情移入しがちなところ
相方を料理に例えたら:火鍋と砂鍋が半々のやつ(仕切りは陰陽風)
世界に向けてメッセージを!:打倒風評被害!


【花札(仮)すずき】

出身地:長野県長野市
職業:主婦業を全力で。
趣味:下ネタ。
特技:落ち込むこと。
好きな食べ物:友人の旦那が作るダシ巻き卵。こないだ久々にありついた♡甘さと出汁とフワフワ具合。ケーキかよ!?安定の旨さ。嫁への愛を感じたわー。
好きな映画:『クンドゥン』『JSA』
尊敬する人:もちろんダライラマ14世。すごいオジサマですよ、この人は。
抱かれたい人:吉野寿様。せめてデートできるなら、一緒にダイアログ・イン・ザ・ダークとか行って、吊り橋効果狙いたい。
神:小林賢太郎。神と書いてけんたろうと読む。
永住したい場所:シェムリアップ、ウブドゥ、チェンマイ
1ヶ月休みがあったら:タイのビーチでぐだぐだしたい。
3億円当たったら:半分寄附、半分貯金して老後に旅しまくる。
明日死ぬとしたら:家族と美味しいもの食べて過ごします(;_:)なんか泣けてきた…
今一番興味があるのは:TED。おっさんテディベアじゃなくて、プレゼンの方のね。
子供以外の宝とは:ラーメンズDVD&文庫本コレクション。
ラーメンズ好きな女はうざい?けっ知らねー。
自分を動物に例えたら:スナフキン亜種。おさびしやま~に~♪
相方のいいところ:博識。理論的。私の支離滅裂な話をよく聞いてくれるという意味で、ガマン強いところ。
相方の悪いところ:ブログ、この半年で1個くらいしかあげてませんよ。どうしました?
相方を料理に例えたら:満漢全席。うんちく多そうだ。
世界に向けてメッセージを!:最良の母親とは、まあまあの母親である。〜児童精神科医 ドナルド・ウィニコット〜

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