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はい。今回のもまた果てしなく長いんでね、お暇な方限定ってことで、夜露死苦。
今回読んだのは、これ。

超訳『資本論』 (祥伝社新書 111)超訳『資本論』 (祥伝社新書 111)
(2008/04/23)
的場 昭弘

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本を読んでて気になった文章があったらそのページの角っこに折り目を入れるようにしてるんだけど、この本に関してはピンときた箇所が多過ぎて、ほれ、この通り。

ページを折り過ぎてぶ厚くなった本の角

なんじゃこの厚みは。常日頃から口酸っぱく本は大切に扱えと言ってる手前、こんな有様うちの子供達にはとても見せられん。

で、気になったとこ、まずはここ。

第7編 資本の蓄積過程
 第23章 資本主義的蓄積の一般法則
  第3節 相対的過剰人口または産業予備軍の累進的生産
(p.286?)

産業予備軍ってのは、労働者の過剰人口のこと。旧来の経済学ではこの労働者の過剰人口が原因で景気が悪くなるって言われてたらしいんだけど、むしろ逆で、景気は労働者の過剰人口を利用してるんだと。要は、景気が良くなれば労働市場は買い手市場になり、充分な数の労働者がいればそれはそれで賃金の上昇を抑制することができる。景気が悪くなったら適宜レイオフで対応、ってことを言ってるみたい。実際に、景気が悪くなったからって非正規雇用者を中心にバッサリ切ることで、幸い仕事を干されずに済んだ人達も仕事があるだけで恩の字、賃下げもやむなし、って雰囲気になるもんね。

それに何となくさ、別の面でもこの構造には有効性があるような気がするんだよね。ほら、例えば昨年末あたりから話題になってた派遣村、あれのことボロカスにけなす人って、多いじゃん?あれってのは、「自己責任」の旗印のもとに失業者やその支援者を糾弾することで、安い給料でベラボウにコキ使われてる自分を正当化したいだけなんじゃないかな?雨宮処凛の言葉を借りるなら、ウ○コ味のカレー喰いながらカレー味のウ○コ喰ってる奴を嘲笑ってるようなもんなんじゃないかな?

そいでもって、お次はこの辺りだね。

 第24章 いわゆる本源的蓄積
  第2節 農村住民からの土地の収奪
(p.315?)

ここでは主にイギリスでの事例をもとに、いかに農地がブルジョワ的資本家たちによって私有地となり、農民が土地から切り離されてプロレタリア化するか、といった事象が描かれてるんだけど、ここの記述を読みながら俺がイメージしてたのは、中国共産党によるチベット侵攻。

共産主義って言葉をいったん脇に置いといてチベタンの目線でこの出来事を眺めてみるなら、他所からやってきた中国人が我が物顔でチベットに居座り、土地やら旧来の生産手段やらを奪取した上で新しい生産システム(「人民公社」なんてネーミング、ほんとお笑い草だね)を導入、チベタンを無理矢理従わせる、って感じになろうかと。
中国政府の言い分だと「封建農奴制度」からチベットを「平和解放」し、「歴史の潮流に沿った民主改革」に貢献した、ってとこなんだろうけど、ただボスの首を挿げ替えただけなんじゃねえの? って思う。で、その新しいボスがロクでもねえ奴だから、今でもチベタンは不服なんだと。分かり易いねぇ。

今の中国沿岸部における産業構造を垣間見ても感じるんだけど、共産主義、社会主義なんて名ばかりで、つくづく中国人って資本主義向きだなぁ、って思っちゃう。それって、漢民族の民族性なのかしらね?

で、最後に気になったのがこのパート。

  第6節 産業資本家の生成 (p.327?)

ここで、筆者の的場氏はこんなことを言ってる。

 資本主義の発展が、まさに本源的蓄積において、ありとあらゆる残忍な行ないをむしろ自慢げにしているさまを描いているわけですが、西欧資本主義に今なお残る、アジア人、アフリカ人への蔑視と軽視は、狂った歯車によって生まれていったとも言えるわけです。もちろん今は、逆に人権という思想を軽々しくも語り、こうした蛮行を批判する立場で、自らの資本主義の利益を確保しようとしていますが。

こういう意見、分からなくはない。って言うか、肝に銘じなきゃいかんことだと思う。でも、あんまり安易にこの文章が言わんとしてることを捉えてしまうのは、それはそれで怖いような気がするんだよ。

ほらさ、欧米人(白人)のやることなすこと何だか知らないけど気に入らないって人、いるでしょ?白人にウダウダ文句言われるのがムカつくから捕鯨賛成とか、民主化要求なんてどうせ欧米の入れ知恵だろうっつってイランの改革派には批判的とか。頭ごなしにそういう考えを否定するつもりはないんだけど、こういうのはそれはそれで色眼鏡がかかってるよなぁ、って思うわけよ。

俺的には、西欧資本主義のやりくちがより巧妙になっていて、自国の一般大衆も含めてその口車に乗せられてる可能性がなくはないよ、ってことなのだと勝手に解釈してる。敵ってのは実は凄く身近な所にいたり、一方で敵だと思っていた一群の中にも共闘可能な味方がいたり、当たり前だけど世の中ってそういうもんだよね。できる限り色眼鏡に気付き、そしてそれを外し、安易に熱狂的にならず、想像力を駆使しつつ、事態を冷静に観察する。し続ける。そうありたい今日この頃。

さて。それでは我々は、って言うか俺はどうすればいいのか?

少なくとも既存の運動とかでは埒があかないのは分かってるし、何となく自分の中ではモヤモヤしたイメージができつつはあるんだけど、いざそれを言語化しようとするとどうにも何か大切なモノがすくい切れずにするすると滑り落ちてしまう気がしてる。何せ経済学とかってのに関しては全くの門外漢なんでね、もっと色々勉強せなあかんってことで、この本の第2巻を立て続けに読んでみてるとこ。全くご苦労なこった。

一生青二才。それもまた良し。
今いちオチてないけど、今宵はこの辺で、晩安。

(青)

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青空トランプ

Author:青空トランプ
青空トランプ:夫婦ユニット。サブメンバーに、長女コロ(中1)と長男ぐわー(小5)がいます。
そんな青空トランプを、20の質問で紹介します。

【青空☆太郎】

出身地:宇宙
職業:世界を股に挟むえせサラリーマン
趣味:最近は主に東欧の大衆音楽、例えばロマ(ジプシー)系やクレズマーの辺り
特技:誰に対してもあつかましく振舞う
好きな食べ物:カレーかラーメンか迷ってるフリをしつつ本当に好きなのは握り寿司
好きな映画:ここ最近なら間違いなく『先祖になる』だね
尊敬する人:タモリ(『ブラタモリ』復活希望)
抱きたい人:宮崎あおいちゃん(せっかく離婚したんだから俺んとこに嫁に来なさい)
神:JB、ジミヘン、コルトレーン(このチョイスに迷い無し)
永住したい場所:東北か東欧か東南アジア
1ヶ月休みがあったら:東北でボランティア&観光(まだまだ行き足りない)
3億円当たったら:1億は寄付して、残ったカネで防音設備の整ったスタジオ付きの家を建てて楽器を買いまくるね
明日死ぬとしたら:慌てて般若心経を覚える
今一番興味があるのは:クレズマーとチンドンの関係性
子供以外の宝とは:あごひげともみあげ
自分を動物に例えたら:インドサイ
相方のいいところ:他人にでも感情移入できるところ
相方の悪いところ:他人にでも感情移入しがちなところ
相方を料理に例えたら:火鍋と砂鍋が半々のやつ(仕切りは陰陽風)
世界に向けてメッセージを!:打倒風評被害!


【花札(仮)すずき】

出身地:長野県長野市
職業:主婦業を全力で。
趣味:下ネタ。
特技:落ち込むこと。
好きな食べ物:友人の旦那が作るダシ巻き卵。こないだ久々にありついた♡甘さと出汁とフワフワ具合。ケーキかよ!?安定の旨さ。嫁への愛を感じたわー。
好きな映画:『クンドゥン』『JSA』
尊敬する人:もちろんダライラマ14世。すごいオジサマですよ、この人は。
抱かれたい人:吉野寿様。せめてデートできるなら、一緒にダイアログ・イン・ザ・ダークとか行って、吊り橋効果狙いたい。
神:小林賢太郎。神と書いてけんたろうと読む。
永住したい場所:シェムリアップ、ウブドゥ、チェンマイ
1ヶ月休みがあったら:タイのビーチでぐだぐだしたい。
3億円当たったら:半分寄附、半分貯金して老後に旅しまくる。
明日死ぬとしたら:家族と美味しいもの食べて過ごします(;_:)なんか泣けてきた…
今一番興味があるのは:TED。おっさんテディベアじゃなくて、プレゼンの方のね。
子供以外の宝とは:ラーメンズDVD&文庫本コレクション。
ラーメンズ好きな女はうざい?けっ知らねー。
自分を動物に例えたら:スナフキン亜種。おさびしやま~に~♪
相方のいいところ:博識。理論的。私の支離滅裂な話をよく聞いてくれるという意味で、ガマン強いところ。
相方の悪いところ:ブログ、この半年で1個くらいしかあげてませんよ。どうしました?
相方を料理に例えたら:満漢全席。うんちく多そうだ。
世界に向けてメッセージを!:最良の母親とは、まあまあの母親である。〜児童精神科医 ドナルド・ウィニコット〜

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