2008-11-30

チベット問題、とっかかりの理解にうってつけの良書

はい。今日は(青)の出番。言うたら日曜版だな。

(青)の記事はしばらくは書評が中心になろうかと。日曜版だけに。
勿論、取り上げるのは世界の平和について考えるためのテキスト。最初はこの本から行くぜ。


「チベット問題」を読み解く (祥伝社新書)「チベット問題」を読み解く (祥伝社新書)
(2008/06/26)
大井 功

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今年3月のチベット騒乱とその後の混乱に満ちた各国での北京五輪聖火リレー。

世界中のセレブがスピリチュアル・ヒーローとして尊敬と崇拝の意を表す対象であり、一方で中国共産党政府からは「僧衣を着たオオカミ」と非難を受けるダライ・ラマ14世法王。

インド北西部のダラムサラという山間の町に置かれたチベット亡命政府と、中華人民共和国チベット自治区の関係。

チベット問題って、一体何なの?

チベット寄りのいわゆる「ダライ一派」とは一線を画したビジネスマン上がりの大学教授である筆者は、その中立的な立場から、新書という限られた紙面の中でこのチベット問題についての理解のヒントを指し示してくれている。

歴史的な経緯やチベットの現状に関する解説は充分要点を押さえているし、実際に筆者がダラムサラに足を運んで行った取材のレポートでは、難民受け入れセンターやチベット子供村(寄宿制の学校)を訪れ、冬のヒマラヤを正に自力で越えてチベットからインドへと亡命してきた子供達の様子を伝えている。
また、チベット亡命政府の組織構造についても触れており、三権分立を確保したその構造が、共産党による一党独裁体制が続く中国政府よりも遥かに民主的であることが見て取れる。

強いてひとつだけ残念なことと言えば、この本が北京五輪前の今年7月に出版されたという点。中国政府のメンツ至上主義とその綻びを露わにした北京五輪が終わっても、悲しいかな、チベット問題は解決の糸口を見出せていない。11月にダラムサラで開催された、世界の亡命チベット人の代表を集めてチベットの未来を問う特別会議についても、筆者の意見を聞きたかった。

ここからは予断、じゃなかった、余談。

北京五輪、(青)はたまたま見ていたニュース番組で取り上げてたのを不可抗力的に見た以外は、生中継の類は開会式から閉会式まで一切見ませんでした。

中国の人権問題全般に異を唱えるためでもあるけど、単に俺がスポーツってやつが嫌いだから。いや、スポーツというものの、ナショナリズムの高揚に容易に利用されるその在り様が嫌いだから、と言うべきか。

大国同士がメンツを賭けるためのスポーツの祭典なんかじゃあ、(青)は感動できねえのさ。

(青)

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Author:青空トランプ
青空☆太郎 + トランプすずき
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(青):チベットとコロ(娘・5歳)とぐわー(息子・3歳)をこよなく愛するヘタレ会社員

(ト):家族とお酒とイースタンユースをこよなく愛する肝っ玉母さん

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